インプラント治療

インプラント治療

ご自身の歯を人工歯根で再現

インプラント

歯を失った場合の選択肢として、インプラントを選ばれる方が増えてきました。当院では、インプラント治療を受けるか迷われている患者様のために、無料で精密検査を行い、十分にカウンセリングを行なって適正を判断しています。お気軽にご相談ください。

インプラントと入れ歯やブリッジの違い

入れ歯やブリッジは周囲の歯に影響が

歯を補う方法として、本数が少ない場合は「ブリッジ」がもっとも手軽です。反面、ブリッジは欠損歯の両隣の歯を土台とするため、健康な歯を削る必要があります。さらに、土台となる歯には大きな負担がかかり、歯ブラシも届きにくくなることから、虫歯や歯周病リスクが高まります。

入れ歯は、複数の歯の欠損を補う場合に選択されますが、ブリッジ同様に支えとなる歯に負担がかかり、噛み合わせを悪くする恐れもあります。

メリット・デメリットを考慮して治療の選択を

入れ歯やブリッジが周囲の歯に影響を与えるのに対して、インプラントは人工歯根で欠損歯を再現するため、周囲への影響はありません。そのほかにもメリットは数多くありますが、もちろんデメリットもあります。メリットとデメリットを考えて、ご自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

インプラント治療のメリット

  • 健康な周囲の歯に影響を与えない
  • しっかり噛むことができる
  • 審美性に優れている
  • 装着による不快感がない
  • あごの骨が痩せにくい

インプラント治療のデメリット

  • 手術が必要になる
  • 入れ歯やブリッジに比べると治療期間が長い
  • 自費治療のため高額になる
  • メンテナンスを続ける必要がある
  • 感染症のリスクがある

治療回数・治療期間

手術回数:1〜2回
通院:7回~10回
期間:約3~5ヶ月

費用(税込)

費用:374,300~539,300円

歯周病専門医が行うインプラント治療のメリット

歯ぐきのケアでよりよい予後へ導く

歯周病で歯を失った患者様の場合、歯の周囲を取り囲む「角化歯肉(かくかしにく)」が減少しています。角化歯肉が少ないと感染が再発する可能性があり、将来的にインプラントの寿命を保つことができません。そこで当院では、必要な部分に角化歯肉を移植して、インプラント治療の予後を向上させています。

インプラント治療は多くの歯科医院で行われていますが、歯ぐきの状態まで考慮したインプラント治療ができるのは、歯周病専門医だからこその強みだといえます。

インプラントと歯周病の関係

インプラント治療前後の歯周病ケアは必須

インプラント治療の前には、口腔内の環境を整えることが重要です。インプラントは人工物であるため免疫機能が働かず、インプラント周囲炎という感染症を起こす可能性があります。口腔内の環境が悪ければ、インプラント周囲炎のリスクが上がるため、手術前には必ず、歯周病の治療を行います。

インプラント手術後のメンテナンスも欠かせません。インプラント周囲炎も歯周病と同様、悪化するとインプラントが抜け落ちます。インプラント治療のメリットを長く保つためにも、予防治療を続けることが重要です。

当院のインプラント治療の特徴

1・治療期間が短い「抜歯即時埋入」で手術

インプラントの治療期間はとても長いものだと思われがちですが、当院ではできるだけ患者様の負担を軽減するために、治療期間の短いインプラント治療を行っています。

基本的に手術は抜歯即時埋入ですので、その日に噛むことができます。また、インプラント体は生体親和性が高いHA(ハイドロキシアパタイト)インプラントを使用しているので、最短2ヶ月ほどで被せ物を被せることができます。

抜歯即時埋入

これまでのインプラント治療では、最低でも2回の外科処置が必要でした。そのため、治療期間が長くなり費用もかさんでしまうというデメリットがありました。「抜歯即時埋入」は、患者様の時間的負担や費用的負担を取り除くことで精神的負担も軽減できるという、大変魅力的な治療方法です。

2・「サージカルガイド」でより安全な治療

インプラント治療の精度を高めるために、「サージカルガイド」というマウスピースのような装置を作成して、手術を行なっています。インプラント体を埋めるあごの骨の周囲には、神経や血管が張り巡らされています。サージカルガイドには人工歯根を埋めるのに適切な位置や角度、深さが記録されているため、安全で正確に手術ができます。

「サージカルガイド」とは

精密検査の結果をもとに、患者様専用のサージカルガイドを作成します。通常のインプラント手術では、視野を確保するために歯ぐきを大きく切開する必要がありましたが、サージカルガイドを使えばその必要がありません。適切な位置にインプラント体を埋め込むことができるので、見た目や機能も向上します。

3・CGF再生療法で回復を早める

当院ではインプラント手術時の傷の治りを早くしたり、骨や歯周組織の再生・回復を早めたりするため、CGFによる再生治療を導入しています。

患者様から採取した血液を再生医療機器「メディフュージ」にかけ、CGF(Concentrated Growth Factors)を作ります。CGFとは傷の治りを促進させる血小板を濃縮させた膜のこと。インプラント治療など骨を増やす手術をするときに大きな効果を発揮します。

4・治療の適応範囲を広げる増骨手術

歯周病や虫歯を悪化させた方は、一度歯を抜いてしまうとあごの骨が薄くなってしまいます。そのようなあごの骨が薄い方でも、増骨手術を行えばインプラントが可能となります。

当院の増骨手術では生物由来でないため未知の感染の可能性がない「ベータTCP」という、将来的に患者様自身に吸収される人工骨補填材を使用します。

ソケットリフト

上あごの骨が少ない場合に行う手術です。上顎洞という上あごの空間の中に、特殊な機械で粘膜を押し上げて骨を作ります。ただし骨の厚みが2mm以下の場合、2回に分けて手術を行うことがあります。

スプリットクレスト

スプリットクレストとは骨の高さはあっても幅が少ない(薄い)場合に行う手術です。骨頂にノミのような器具を用いて溝を形成し、楔(くさび)効果によって骨を横に押し広げます。

GBR

骨が不足している部分を特殊な膜で覆い、骨を作るスペースを確保します。その中に骨のもとになる素材を詰めていき、骨の再生を促します。

5・性能の高い「スプラインインプラント」を採用

当院では、ジンヴィ社のスプラインインプラントを使用しています。スプラインインプラントは、骨折治療の初期段階と同様のカルシウムブリッジを形成するため、強固に骨と結合する特徴があります。

チタンインプラントの場合、チタンと骨の界面はミクロレベルでは完全に接触していないことがありますが、スプラインインプラントの場合、界面のカルシウムによって直接骨と結合します。

生体に馴染みやすい新しいインプラント

ジンヴィ・ジャパンのコーティング技術はMP-1と呼ばれ、97%のHA結晶体で構成されています。そのため生体と馴染みやすく、剥離や吸収などの問題がほとんど報告されていません。条件の悪い骨でも、しっかりと結合することが最大の特徴と言えます。

スプライン構造

インプラントとアバットメントの接合部は、スプラインと呼ばれる特別な構造をしています。

この構造により、アバットメントの回転防止やスクリューの弛み抑止など、多くのインプラントに起こりうるトラブルを防止します。

6・充実の治療設備で安心

歯科用CT

当院ではカボ社(ドイツ)製の新しい歯科用CTを導入しています。コンピュータ上で骨を再現することで、レントゲンではわからなかった骨の奥行き・幅・厚みを正確に知ることができるようになりました。また従来のCTよりも低被爆なのと、噛み合わせにも関係のある頸椎まで広範囲に撮影できるのが特徴です。 カウンセリングの患者様は無料で撮影します。その後治療が決まった方は、細かい診断のために改めて有料で撮影いたします。

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリーは、3次元超音波振動を利用することで切削部分の長さ・深さを正確にコントロールできます。Dr. Tomaso Vercellotti(トマソ・ベルセロッティ)によって考案された、いま最も注目されている手術器具です。これにより、神経や血管などの軟組織を傷つけず、安全に骨だけを切削することが可能となりました。

7・過去に行った治療の失敗を当院でリカバリー

インプラント治療は、適切に行えば術後にトラブルが起きることはありません。しかし不幸にも、インプラント治療を受けたことで、さまざまな失敗や事故に直面されている方もいらっしゃいます。当院では、そのような過去に行った失敗のリカバリーも行っております。

インプラント治療を受けたあとに不具合や違和感を覚えられている方は、悩まずリカバリー治療を受けることをお勧めいたします。当院ではアバットメント(上部構造の土台)から上について対応しています。もうダメだとあきらめず、一度ご相談ください。

8・徹底した感染対策

歯科医院では、歯や入れ歯を削るたびに空気中に浮遊物が発生します。そのため、インプラントの手術は必ずほかの患者様がいない時間に行います。また、手術器具はもちろんオペ着や帽子も滅菌パックから出したばかりのものを使用します。

インプラント治療の流れ

1

【STEP1】カウンセリング

ほかの治療同様、はじめにカウンセリングを行います。既往症やアレルギーなどお身体の状態について、また現在気になっていることや治療に対するご希望などを詳しくお伺いします。

2

【STEP2】検査・診査・診断

歯および口腔内全体の状態を把握するための検査を行います。新しい機器と多くの症例経験により、正確な診査・診断を行います。

3

【STEP3】インフォームド・コンセント

より良い治療方法や費用などについて、一つひとつ明確にわかりやすくお伝えします。また、治療計画見積書を作成し、治療に対するご理解を深めていただけるよう努めています。

4

【STEP4】インプラント治療(手術当日)

通常どおりにご来院いただき、その日の体調やご帰宅の手段などを伺います。

●骨が十分にある方の場合

インプラントの本数、内容により異なりますが、通常は2時間ほどで終了します。手術工程の中でもインプラント埋入にかかる時間は、1本につき30~60分が目安となります。

●骨が薄い方の場合

インプラントに適した骨量の再生治療技術が必要な方の場合は、骨の状態によって手術時間が大きく変わります。詳しくは医師にお問い合わせください。

5

【STEP5】手術後の治療の流れ

手術後は、消毒と経過観察のために数回通院していただきます。通常、手術後約1週間で抜糸。その後はインプラントや骨の安定を待ち、約2ヶ月後に最終的な上部構造を装着します。

インプラントに関するQ&A

Qインプラント治療って何ですか?
A 何らかの原因で失われた歯の代わりに、あごの骨に人工の歯根(インプラント)を植える方法です。インプラント体に使われる素材は、生体親和性の高い「チタン」が使用されており、ほとんど生体に異物防御反応を起こさせることはありません。
当院ではより親和性の高いHA(ハイドロキシアパタイト)インプラントを使用しています。
Qインプラントのメリットは何ですか?
A 「何でもよく噛める」「入れ歯のような不快感がない」「残っている歯を守ることができる」など、さまざまなメリットがあります。最近では「しっかり噛むことで老化防止や癌予防にもつながる」とも言われています。
Qインプラントのデメリットは何ですか?
A 外科手術が必要です。とはいえ、手術中の痛みはほとんどありません。また、インプラントは保険を適応できないため、費用がかかります。しかし、万が一何かあった場合には保証(※)もついておりますので安心です。
(※)保障の適応に関して詳細は医院へお問い合わせください。
Q噛み合わせが悪くても大丈夫ですか?
A 外科手術が必要です。噛み合わせなどを含めて総合的に診断を行い、治療計画を立てますので、安心して何でもご相談ください。
Q金属アレルギーですが大丈夫ですか?
A インプラントはチタンでできています。チタンは金属の中でもかなりアレルギーが少ない金属です。しかし、もしチタンアレルギーの方にインプラントを入れると、インプラントが抜けてきます。チタンアレルギーの疑いがある場合はパッチテストなどで調べる必要があります。
Qインプラントができない人はいますか?
A 18歳未満の方、心臓病、重度の糖尿病、重度の骨粗しょう症など健康状態が著しく悪い方は適しておりません。心配な方はご相談ください。
Qその日のうちに歯が入るインプラントはできますか?
A 患者様の状態によります。具体的には骨の硬さや骨の厚みなどにより違いますが、状態がいい場合、当院ではその日のうちにインプラントを埋入し、仮歯を入れることができます。一度、ご相談ください。
Q 骨の量が少なくても大丈夫ですか?
A 骨の少ない方は骨を増やす手術(GBR、ソケットリフト、スプリットクレフトなど)を行えば問題ありません。ただし、これらには外科手術を必要とします。外科的な負担が少ない方がいいという方はご相談ください。
Q手術は痛いですか?
A インプラントの手術は局部麻酔をかけますので、痛みはほとんどありません。当院では、新しい技術を使用して、痛みの少ない治療を行っております。
Q手術時間はどのくらいかかりますか?
A 1~3本ぐらいであれば1時間半ぐらいで終わります。また、骨を作るなど複雑な手術ではもう少し時間がかかります。
Q 治療期間はどのくらいですか?
A 早い方なら、約2ヶ月程度で正常に噛めるようになります。ただし、患者様の食いしばりや歯ぎしりなどにより、多少伸びる場合もあります。また、歯周病治療直後のインプラント埋入など手術のリスクが高かった場合は、少し様子見が必要なためさらに数ヶ月かかります。
Q手術後の入院は必要ですか?
A 入院は必要ありません。手術後は安静にしていただくように説明しておりますが、デスクワークなどの仕事は差し支えありません。
Qインプラントが歯周病になったらどうしますか?
A 軽度の場合は歯周病の治療を行います。重度の場合は手術が必要となってきます。場合によっては抜くしかないこともあります。とはいえ、定期検診に通うことで歯周病の予防ができます。
Q 手術後、腫れたりしませんか?
A 患者様によっては外科的刺激が大きくなり、少し腫れることもあります。しかし、それ自体は手術に対しての当然の反応なので心配はありません。多くの方は3~4日後に腫れがピークとなり、1週間ほど経てば完全に収まります。
Q手術後の食事は大丈夫ですか?
A ほとんどの場合、術後3~4時間ぐらいで麻酔が切れます。しびれが切れれば食事をしても大丈夫です。ただ、できるだけ手術をしていない箇所で食べ物を噛んでしてください。また、できればやわらかい物を選んでください。栄養をとれば抵抗力がつきますので早く治ります。

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