A
同じものです。
これまで、歯の周辺の歯肉が腫れ、膿が出るという症状から「歯槽膿漏」という名称がおもに使用されていました。一方で最近は、歯肉だけでなく歯を支える歯槽骨をはじめ、歯の周辺の広範囲にさまざまな症状が表れるため「歯周病」という名称が用いられるようになりました。
Q 歯周病は何歳くらいから起こるものですか?
A
歯周病は成人してから起こるものと思われていますが、実は歯周病の前段階ともいえる歯肉炎は幼少期から起こりえます。
また、歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないため、発見が手遅れになることもしばしば。歯周病を予防するために、毎日のブラッシングと歯科医院での定期検診が重要です。
Q歯周病はどのように予防するのでしょうか?
A
歯周病を予防するためには、何よりもまずプラークコントロールが不可欠です。歯の周辺に付着したプラーク(歯垢)を除去し、細菌を減らすことで歯周病の進行を食い止めることができます。
歯の上側の歯垢は、ご自身の毎日のブラッシングによって取り除くことができますが、歯肉の内側深く入り込んだ歯垢はご自身で除去できないため、歯科医院で清掃を行う必要があります。ご自身と歯科医院の相互の取り組みによって、歯周病を予防していきます。
Q歯周病はどうやって治すのでしょうか?
A
歯周病が進行して溶けてしまった骨は戻すことができません。とにかく症状を悪化させないようにすることが大事です。
歯周病の原因は歯垢です。歯周病になってしまった際には、根源である「歯垢=細菌」をいかに減らしていくかが重要なポイントです。細菌を減らすためには、まずご自身の毎日のブラッシングによって、今以上に細菌を増やさないことが大切です。